Tuesday, May 26, 2015

KURODA 15



黒田 博樹 選手
     ( NPB 広島東洋カープ ) 


この時しかなかった様に思えます。
                                   
日本プロ野球より米国メジャーリーグ
での活躍を経て、8年振りに再び
母国のプロ野球界へと侍が帰還。

しかも、昨年までの実績が示すとおり
現役バリバリのメジャーリーガー。

昔も今もこの呼び方は通常であれば、
外国人選手に用いられる言葉です。

そして特筆すべきは復帰した球団、
そしてこの背番号。

双方共に以前と同じということ。

黒田投手も広島カープも、お互い
胸中での約束を守ったのです。















                      
黒田選手が野球選手として、最後の
場所に選んだのはやはり広島でした。

大リーグでは、残りあと1球団と
迫った両リーグ全30球団からの
勝ち星。
( 注・デトロイトタイガース )

自身の持つ記録( 5年 )が更新と
なる6年連続の二桁勝利。

現在79勝にして野茂 英雄氏に次ぐ
二人目の同リーグ通算100勝も
視野に。

これはほんの一例ですが。

しかし、個人の成績に彼は重きなど
置いてはいません。

何よりチームの勝利の為、ひいては
その先にあるワールドシリーズでの
頂点へ。

生意気ながら、心残りも少なからず
あった事でしょう。

それでもその全てを断ち切り、古巣
カープへと帰って来たのです。


自身が以前より公言して
はばからなかった。

日本球界に戻るのであれば
広島しかない。

球団も7年もの期間、背番号を空けて
待っていた。

凄い。この一言です。

永久欠番でもなければ、おいそれと
継続を出来る事ではありません。

この期待に、同時にファンの想いを
一身に受け、黒田選手は応えた。

あたかも、それが宿命の如く。

米国への移籍を決意し、海を渡った
その時から。


この決断を下す事はわかっていました。

これからも、覚悟を決めて彼は
投げ続ける事でしょう。

ファンの為、チームの為に。

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